不動岩事故 中間報告会
2004年6月15日(火)
2004年5月23日(日)、中級ロッククライミングスクールの受講生が、不動岩東稜砂かぶりで、懸垂下降開始直後にロープとともに転落。ヘリコプターで病院に搬送されたが、2日後に死亡する事故があった。合掌。その中間報告会が今晩行われた。懸垂支点の破壊はなく、ロープの通し方も間違っていなかった。連結した2本のロープが解けたことが原因らしい。
なぜ解けたのか?
ロープを2本束ねて8の字結びをし、末端を結び目の中に入れる方法をとったらしい。実験してみるとすぐわかるが、末端を正しく「山」をまたぐように入れると大丈夫だが、逆の裏側に末端を入れると「手品」のようにロープが解けてしまう(結び目が引っかかって解けないこともあるが)。人間はミスをする、ミスはゼロにはならない。間違うと致命的な末端処理をスクールでどうして推奨したのか。しかも事故者はこの危険性を知らなかったと思われる。事故者はクライミング経験者で、砂かぶりをリードし、講師2人を引き上げ、懸垂のセットも自ら行った。普段のロープの連結は8の字(末端処理しない)でおこなっていたらしい(配偶者、所属会の言)
なぜ末端を結び目に入れる方法をとったのか
ハーネスに8の字結びしたとき、末端を結び目に入れる方法を聞いたことがあるが、ロープの連結時にそうする方法を知っていた人は私の周りにはいなかった。ハーネスに結ぶ際、末端を結び目に入れるとテンションがかかったとき解きやすい利点がある。でも末端を結び目に入れるとき、肝心の8の字の結び目を緩めなければならないので気持ち悪い。私の周りではそうしてる人はいない。ではなぜスクールでこの方法が採用されたか。スクール開講前に、講師の「講師」による講師研修が数回行われ、講師のレベルアップ、技術の統一が図られていた。事故前日の講師研修実技で、講師の「講師」から教えられたらしい。講師の「講師」は、「8の字結びによる連結の危険性を説明、それを補う方法として末端を結び目に入れる方法を紹介し、ロープ連結の最新(安全)な方法はダブルストラングオーバーノットだと説明した」と発言された。苦しいことではあるが、今後のために、そのへんの経緯を、発足した事故調査委員会で明らかにしていただきたい。
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