パッカーズ以外に何もないと言われる、北の田舎町、グリーベイの本拠ランボーフィールド(クリック地図表示)は、強風も吹く過酷な寒さになった。アイスボウル2と称された。ちなみにICE BOWL(Ⅰ)は、NFL Championship Game, 1967 のこと。
試合開始時の気温-1°、風も強く体感温度-23°。試合終了時は、気温-4°、体感温度-24°だった。たいしたことないと思ってはいけない。これは華氏で、摂氏に直すと、開始時は-18℃、-30℃、終了時は-20℃、-31℃となる。
猛烈な寒さで、大寒波襲来時のスキー場で、フットボールをしていると考えたらよい。「顔以外の部分を30分以上素肌で外気にさらすと凍傷になる」との警告が出ていた。吐く息は真っ白、それで風向きや強さがわかった。
この気象条件で、グランドは天然芝。地面をヒーターで暖めているらしい。
そして、スタンドは超満員。ダウンタウンはゴーストタウンと化していた。

試合は行き詰まる大熱戦になった。私も興奮して、最後は立ってテレビを見ていた。
イーライ・マニングからバレスへのパスが面白いように決まり、ジャイアンツが試合を優位に進めた。パッカーズもファーブからドライバーへの90ヤードタッチダウンパスなどで反撃、第4Q残り11分46秒、FGで同点に追いついた。

残り6分53秒、ジャイアンツのKタインズが43ヤードの勝ち越しフィールドゴールを狙う。惜しくも失敗。この気象条件からすると仕方がないとも思えるが、ヘッドコーチのコフリンは顔を真っ赤にしてタインズを叱責した。試合中にそんなに怒らなくてもいいのに・・・。実際、ランボーフィールドのプレーオフで、40ヤード以上のFGを決めた敵キッカーはいないらしい。
そして、残り4秒、試合を決める36ヤードのフィールドゴールを狙う。決めて当たり前のキッカーにかかるプレッシャーは極めて厳しい。
キック直前に、お決まりの嫌がらせタイムアウトをグリーベイが取る。普通キッカーはグランドで待つのだが、タインズはサイドラインでキックの練習をしている。外しそうな予感がした。
ロングスナッパーのボールが少し高かった。ホルダーはうまくボールをセットしたが、少しタイミングがずれた。完全なミスキックになり、外れた。勝利がこぼれ落ちた。
オーバータイム突入。コイントスの結果、パッカーズが最初の攻撃権を得る。得点したら勝ちのODでは、最初の攻撃権を得た方が有利だ。2度も勝利のキックをミスしたジャイアンツ、しかし、この試合ではジャイアンツがはるかに優っていた。
風に逆らったファーブのパスが短くインターセプト、そして、タインズが47ヤードのフィールドゴールをねらう。3度目の正直。一番距離は長いが、完璧なキック。見事に決まり、スーパーボールに進出した。

パッカーズは、ランプレイを封じられたのが敗因だ。パスディフェンスもかたくなにマンツーマンを続けたが、アル・ハリスはバレスに、マッチアップで完全に負けていた。ゾーンを使わないのが戦略なのだろうが。
38才のファーブ、今年は最高の成績をあげたが、10年ぶりのスーパーボウル進出はならなかった。応援していたが、残念だった。
ジャイアンツは、イーライが成長して安定感がまし、プレーオフで1度もインターセプトされていない。レギュラーシーズン最終戦でも、ペイトリオッツと互角の勝負をした。
今期負け知らず、18連勝のペイトリオッツもシーズン前半ほどの勢いはない。スーパーボウルが楽しみだ。
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